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LAVA 3rd Album"Conexión"の1曲目、"Todo Dia"を歌ったブラジル人シンガーGladston
Gallizaの待望のソロアルバム"The Album"遂に完成!
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05年新たな才能が出現! スペイン在住ブラジリアンその名は・・・グラストン。遂に日本デビュー!
スパニッシュ・ギターを操り、熱く切ない歌声が綴る世界は一度耳にしたら止まない!
Des’reeの代表曲のひとつ「アイ・エイント・ムーヴィン」を見事にカヴァーするとともに、素晴らしいメロディーセンスを展開するオリジナル作品群!
/ サウンドプロデューサーはヨーロッパでのリリースをはじめDJとしての活躍も盛んなLAVA[ラヴァ]!
/ スペインでのレコーディングに加えてLAVAホームスタジオ(東京)での追加レコーディングにより完成した「The
Album」は素朴ながらグルーヴ感たっぷりで聴く人を心地良く導いてくれる
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Gladston Galliza / The Album |
Produced by LAVA |
発売日: |
2005/02/02 |
商品番号: |
OMOCD−0015 |
価格: |
\2,500(tax in) |
発売元: |
おもちゃ工房 |
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A General Comment on "GLADSTON GALLIZA / THE ALBUM" From LAVA |
僕がグラストン・ガリッツァに初めて会ったのは今から1年半程前の2003年8月のマドリッドでした。
LAVAの新作の為のレコーディングセッションでスペインを訪れていた僕は毎回マドリッドに行くと必ず足を運ぶ"Cafe Central"という老舗のジャズクラブにいつものように遊びに行きました。
僕にとってそのお店は地上で一番ワインを美味しく飲める場所で、世界中から集まるジャズメンの演奏を目前に楽しみ、バゲットにサラミをはさんだ大好物のサンドウイッチと地元の美味しいワインを存分に味わえる”最高”のクラブです。
いつものようにサンドウイッチをほおばっている僕の目の前のステージに(いつも一番前を陣取ります)サングラスをかけた小柄な男性が現れました。彼は登場したメンバーのひとりの腕につかまり、中央のマイクスタンドを手で確認しながらギターを抱えました。彼が盲目の人だという事は一瞬で分りました。
”オーラ(スペイン語のHELLO)”と照れくさそうに集まったお客さん達に挨拶して、でも笑顔の彼はいきなりギターをつま弾き歌い出しました。僕は今思うにその時にバックミュージシャンが何人で構成されていたかとか、どんな演奏をしたとかを全く覚えていません。彼”グラストン”しか見ていませんでした。
このアルバムにも収録されている"Fascinio"、"Sede"とメロディアスかつ疾走感あるナンバーを軽快に歌い、"Coracao"、"Collage" といったハート直撃のボサノバをさりげなく歌い、驚く程のギターテクニックで僕は正直その時ばかりはワインもサンドウイッチも食べられませんでした。はっきり言えば僕はグラストンの大ファンになったのです。
1回目のステージ(通常Cafe Centralは2ステージあります)が終了した瞬間僕は席を離れ、気がついたら彼のいるバックステージにひとり立っていました。上手くは書けませんが、グラストンと話さずにはいられなかったのです。僕の心はまるで乙女の様に揺れ動き”とにかく素晴らしい!””大好きだ!!”というような言葉を彼に浴びせていました。"Thank you "と僕に言ってくれた彼は終始笑顔で、そして静かにハートで何かを感じとっている様子でした。2回目のステージが始まった瞬間僕は自分の中でハッキリと確信していました。”グラストンに曲を作るぞ”。
その後"Conexión"という3枚目のアルバムの1曲目に収録されている"Todo
Dia"を東京に戻ってから作り、意中のグラストンに送り、快くOKしてくれた彼は想像以上の歌とギターを吹き込んでくれました。僕とグラストンのつながりはここから始まります。
LAVAとして3枚のアルバムと1枚のミニアルバムをリリースしましたが、この中で参加してくれたシンガーのソロアルバムをいつか絶対作りたいと思っていました。2004年"Conexión"のリリースを終え、僕はグラストンの営業を始めました。彼のソロアルバムを作り、日本に紹介しようと決めていたのです。グラストンはブラジル人です。9歳の頃からギターを弾き始め、既に曲を作り始めていたそうです。その後彼は故郷を後にして、スペインへと渡るのですが、何故グラストンはブラジルを離れたのか?その理由は教えてはもらえませんでした。
僕のまわりにいる人の中で、ボサノバが好きなおもちゃ工房の江嶋さんにまずグラストンのソロアルバムを作りたいと持ちかけました。音を聞いた瞬間彼の目の色は変わり、グラストンのアルバムの企画を実現させるべく、すぐさま動き出してくれました。
僕らはまずグラストンに今あるオリジナル楽曲を全部送って欲しいと依頼しました。
そして何日か経って送られてきたのは1枚のMDで、そこにはたくさんの彼による弾き語りが収められていました。江嶋さんも僕も”このまま出そう”と言ってしまうぐらい素晴らしい作品群で、それはマイク一本で自宅で歌っているものでした。このアルバムの1曲目"Jeito Moreno"の冒頭でグラストンが曲名と作家名を紹介していますよね。これはそのデモMDの冒頭にあった彼自身による声です。僕はそのデモの1曲1曲を紹介して進行していくスタイルが大好きで、記念すべき日本でのデビューアルバムの頭にそれを入れました。
話は戻りますが、僕と江嶋さんはそのMDからアルバム用の曲をピックアップして、そ
の曲を録音しに僕は再びマドリッドを訪れました。リリースの決まった彼は本当に嬉しそうで、スタジオに入る直前まで僕らふたりは構成やアレンジの話しを繰り返しました(ちなみにグラストンは甘いものが大好きで僕が日本から持っていったチョコレートをその時に全部食べられました)。基本的にはグラストンの弾き語りをベースに進行させたいというコンセプトのアルバムだったので、全部のギターを先に録音して、その後歌を録音していくという進行でした。しかし彼の作業は信じられない程に早いのです。何曲かはこのアルバムからもれてしまいましたが全14曲を彼はいとも簡単に4日間で録音してしまいました。”LAVA、どうだった?”と、いつも曲を録り終えた瞬間彼に聞かれるんですが、”Perfect,I love it”としか言いようがないのです。ギター、歌、そしてレコーディングに対する姿勢、全てがプロフェッショナルです。そしてもうひとり、今回のアルバムの為に参加してくれた”ペペ”ことJose LuisTorres Corralの弾くピアノにも耳を傾けてみて下さい。彼もスペインでは指折りのジャズピアニストで、何と言ってもペペは僕同様グラストンの大ファンなのです。故にグラストンの歌とギターをまるで優しく抱きしめるようにプレイしてくれたペペのピアノの美しさといったら、もうたまらないものがあります。グラストンの周りには愛が充満しているんです。なので今回のレコーディングは終始スムースで穏やかなものでした。
何度も言いますが、僕はグラストンの大ファンです。アルバムの何曲かは僕が帰国後サウンドプロダクションを加えましたが、基本的にはギター、歌がメインのアルバムです。僕は絶対にそれを壊さないように今回アレンジしました。そして特筆すべきはメロディー・メーカーとしてのグラストンの才能の高さ。必ず一緒に歌えます。
この作品がたくさんの人々を”抱きしめて”くれる事は間違いないと同時に、彼の目が見える、見えないという事実は僕の中では無に等しく、何日間か憧れの人物と共に過ごした結果分かった事は、彼の心の目は確実に開いていて、その瞳は誰よりも豊かで、リオの海を遥かに越えてマドリッドの空高く輝いていました。僕はそんな同じ歳の男性に出会えた事を本当に嬉しく思います。
今回このGladston Galliza"The Album"に多大な御協力をいただいたおもちゃ工房の江嶋さんとスタッフの方々、レコーディング・エンジニアのハビエルと稲田ノリ君、そしてスペインでの全てのコーディネートといつも僕を素敵な家に泊めてくれる”チャバ”ことイザベル。皆さんのグラストンへの愛情は素晴らしいものでした。そしてグラストン、1枚とは言わず、50枚でも100枚でも一緒にまたアルバム作りましょう。いつでも飛んで行きますよ!
付け加えますがDes'reeの名曲"I Ain't Movin'のカバーが本アルバムには収録されていますが、これは初めてグラストンの歌をCafe Centralで聞いた時に直感で僕が愛して止まないこの曲を絶対彼に歌って欲しいと思ったのです。実現しました。如何がでしょうか?
LAVA 22/11/04
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++ Play List ++ |
M001 : |
Jeito Moreno
ジェイト・モレーノ(モレーナ) |
M007 : |
Coracao
コラサォン(こころ) |
M002 : |
Fascinio
ファシーニオ(魅惑) |
M008 : |
Ese Amor
エセ・アモール(この愛) |
M003 : |
I Ain't Movin'
アイ・エイント・ムーヴィン |
M009 : |
Teimosia
テイモジーア |
M004 : |
Ao Poeta
アオ・ポエタ(詩人へ) |
M010 : |
Estrela Algoz
エストレーラ・アルゴス(いじわるな星) |
M005 : |
Uma Voz
ウマ・ヴォス(声) |
M011 : |
Aos Quatro Ventos
アオス・クアトロ・ヴェントス(四方八方へ) |
M006 : |
Sede
セーヂ(渇き) |
M012 : |
Collage
コラージュ |
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